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グレート・リタ/愚冷刀凛汰(逢坂鈴汰)のプロレス専門ブログ。団体は新日本、W-1。選手は武藤敬司、グレート・ムタ、飯伏幸太、棚橋弘至、中邑真輔、内藤哲也、真田聖也、その他新日本、W-1勢など。Twitter :@rita_osaka
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みなさん、ご機嫌麗しゅう。
連載小説以外では久々の降臨。
愚冷刀凛汰でございます。

結局、初心者講座の後続企画がまだ決まっておりません。
なので、決まるまでちょっとしたプロレスコラムでも書こうかと思います。

今回はWrestle-1について。

意気揚々と船出したWrestle-1ですが、その航海は決して順風満帆ではありませんでした。
団体の方針やカラーなどが当初から定まっておらず、フラフラとしているのも問題ですが、
一番大きな問題はその選手層にあると思います。

活動停止したWNCのTAJIRI、AKIRAらニューフェイスが加わったことにより、
一見選手層が厚くなったかのように見えるWrestle-1。
しかし、よく見てみるとその層は「ベテラン」と「若手」のみに偏っています。

団体のエースを自称するKAIはまるで結果を残せずにデスペラードとの抗争で連戦連敗、
一番実績を残している真田聖也はTNA優先。
「一人でも客を呼べる」武藤敬司はセミリタイア。
今のWrestle-1が求める選手は、
「確たる実績と一人で会場を満員にできるほどのスター性を持った絶対的エース」
「比較的若くて経験豊富で、若手レスラー陣の壁となれる選手」
だと分析します。

その回答が、「棚橋弘至」「内藤哲也」です。

棚橋も内藤も武藤敬司から影響を受けた非常にWrestle-1色の強い選手ですし、
TAJIRIや真田など、縁のある選手も揃っています。

この2人は新日本愛がとても強い選手なので移籍の可能性はほとんどないとは思いますが、
スポット参戦すれば盛り上がると思います。

新日本は今「オカダ・カズチカ」という新たな絶対的エースの出現により大きな盛り上がりを見せています。
その盛り上がりの裏にあるのは選手による積極的なプロモーション活動と会社による広告戦術ですが、
それによって新日本所属選手の他団体参戦がほんとに少なくなってしまい、残念に思っているファンも多いのではないでしょうか。

棚橋弘至、または内藤哲也の参戦は、確実にWrestle-1に新たな風をもたらすでしょう。

迷走を続ける団体に色を付け、さらに発展させるために、人気選手の招聘を考えてもいいと思います。



はい、後半はなんだかシッチャカメッチャカですが、
今回のプロレスコラムはこの辺で。

またどこかでお会いしましょう。

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どうも、見参しました。
グレート・リタです。

今回は初回記事の予告通り、3.2Wrestle-1両国国技館大会の感想を書きたいと思います。はい。

まだ見てない、試合結果を知りたくないという方はご注意。
とはいうものの一つ一つの結果を細かく書くのはめんどくさい大変なので、決め技やなんかを詳しく知りたい人は、上記リンクから公式HPにどうぞ。

では、サクッといってみましょう。


あ、デジカメを持っていかなかったので、写真は皆無です。
ゆっくり見たい派の人なので。
席に行ったときはあまりにも近くて、カメラ持ってこなかったことを多少後悔しましたけどね。

この日の試合は二部構成になっていて、第一部はW-1所属選手と参戦選手、まぁ簡単に言うと日本人同士の対決が四試合。
休憩をはさんで第二部前半戦、W-1vsTNAの試合。TNA提供女子プロレス含めて五試合。
再び休憩の後後半戦、メインとなる三大タイトルマッチ。
という流れでした。

実は、TNA選手はおろか、W-1の選手の試合もほとんど見たことがありませんでした。
知ってたのは武藤、船木、カズ、参戦選手では高山、小島ぐらい。
TNAではクリストファー・ダニエルズかな。

試合前には阿部リングアナウンサー指導の下、デスペラードへのブーイング練習。
歓声ならともかく、ブーイングの練習ってのはなかなか斬新。
ロビーでは解説の小橋建太がサイン会やってました。

では、第一部から。

・・・とはいうものの、第一部はハッキリ言って内容が薄かった。

第二部、TNA選手の登場からTV中継が入ることになっていたため、
どうあっても第一部の試合と休憩を18時までに終わらせなければいけなかった。
なので第一部四試合はどれも10分以下で決着。

東京愚連隊、菊タロー、デスペラード、選手として本格的に復帰した征矢学、そして小島聡という、まぁ武藤全日本を象徴するような豪華メンバーがそろっていたので、
時間短縮による内容の薄さは極めて残念。

オープニングマッチは、宮本和志、NOSAWA論外、MAZADAvs大和ヒロシ、稲葉大樹、アンディ・ウー(&パンニャン老師)の6人タッグマッチ。

あんまり記憶にない。
6人もいるのに試合時間は3分半。
全員が持ち味出せないまま終わった感じ。
唯一最大の見せ場はおそらくパンニャン老師のケブラーダ。
ミゼットの選手なんか普段生で見る機会なんてあるはずもないので、これは非常に幸運か。

浜亮太vs菊タローのシングルマッチは、終始コミカル路線。
試合前、浜のから揚げ弁当を菊タローが盗み食いしたことで遺恨が勃発(というVTR)。
今回は2人とも笑いに徹したが、バチバチファイトもこなせる実力派であるだけに、
笑いを取りながらも技術を魅せるファイトをしてほしかった。
菊タローが前方回転エビ固めを掛けようとしたところ、浜が重すぎて不発。
そのままヒップドロップを食らい、撃沈。

和解のハグを交わすと、そこに次の試合の選手であるデスペラードの崔領二とKAZMA SAKAMOTOが乱入し、浜と菊タローをリングから蹴り出す。
そこに吉岡、征矢が入場。
第三試合、征矢学、吉岡世起vs崔領二、KAZMA SAKAMOTO。

大半の選手が本日初見ではあるが、この日特に目を引いたのがデスペラードのKAZMA SAKAMOTO。
アメリカ最大手・WWEで活躍していただけのことはあり、魅せ方が非常にうまい。
独特の動きやヒールらしいムーブなどは天下一品。
個人的には外道やTAKAみちのくと並び評したい。
吉岡、もっと頑張れ。

そして第一部ラスト、中之上靖文vs小島聡。

当然というかなんというか、コジに大声援。
新日本プロレスやコジ個人(シャレではない)への応援横断幕もあり、
改めて今の新日本プロレスの人気と勢いを思い知らされた気分だった。
ちなみに筆者も新日本・ライオンマークのTシャツを着ていた。

試合内容はなんというか、これ第一部でやるなよもったいない!という感じ。
終始コジが圧倒。中之上も必死に食らいつき、一度はコジの豪腕ラリアットを迎撃して阻止。
コジから託された肘サポーターを外して投げ捨てる小島流ムーブを披露するも、
カウンターの豪腕ラリアットを喰らって撃沈。
コジのラリアットはやはり切れ味が凄まじい。
コジに大歓声を送り、第一部完。

んで休憩。

さあ、第二部にいこう。
第二部は前半・後半とTNA所属選手が登場するわけだが、
さすがはアメリカトップスター。技術が半端ではない。
TNA選手への声援も飛んでいたあたり、TNAファンも割と多く観戦に来ていた模様。

試合前にはデスペラード全員が、TNAのサモア・ジョーを引き連れてリングに登場。
リーダー河野が「武藤の引退試合にしてやる」と挑発。
それだけ言うと去って行った。

第五試合、ジュニア☆スターズ(金本浩二&田中稔)vsBad Influence(クリストファー・ダニエルズvsカザリアン)

金本、稔の元新日本ジュニアタッグと、TNAのタッグチームとの対決。
TNAのクリストファー・ダニエルズは新日本に参戦したことがあり、井上亘とIWGPジュニア選手権試合をやったりしてる選手で、これまた綺麗に飛ぶ。
この試合でもBMEや場外へのアラビアン・プレスを綺麗に決めて、身体能力の高さを見せつけた。
アニキ&稔も何度か宙を舞い、日本ジュニア戦士の意地を見せるが、最終的に稔が合体技を食らい、あえなくフォール。
言っちゃ悪いが、レベルが違った。
技術ではなく、魅せ方ね。
プロレスがうまいほうが勝った、という感じでした。

第六試合、マディソン・レインvsゲイル・キム。TNA提供女子プロレス。
この試合は、間違いなくこの興行で二番目の失敗。
試合のレベルは高く、エグい角度での落下技やハードヒットなキックはあったものの、
いかんせん日本の女子プロレスへの認識の低さというか、なんというか、そういうものが邪魔していて、
女子プロ特有の甲高い掛け声に笑いまで出た上に、
日本の女子プロレスラーの名前を叫ぶマナーの悪いファンもいて、明らかに雰囲気は良くなかった。
今回試合をしたレインとキムが割とスレンダーな美女であったことも災いしたか。
どうしても日本の女子プロレスラーって、アジャ・コングや北斗晶のイメージが強いもんなー。
最後はキムがレインに必殺技(には見えなかったけど)を放って勝利。
拍手もなんとなく薄かったような。

第七試合。この興行で最大の失敗。高山善廣vsアビス。
ジュニアタッグ、女子プロレスとスピーディーな試合の後にデカいの2人出すことでより一層のインパクトを与えようとしたんだろうけど、
いかんせん遅い。いや、ノロい。
高山の動きが極度に悪く、どこか悪かったのかと心配になるレベル。
決着もこれまたトロ臭くて、
アビスが得意の画びょうを花道にばらまき、高山を投げようとする。
高山はそれをかわしてエベレストジャーマンの態勢に入るも、結局アビスに抱えあげられて画びょう地獄の上にボディスラム。
アビスはさらに深く画びょうを突き刺そうとボディプレスをかけるもかわされ、やっぱり自分にブスブス。
そのまま制止に来たレフェリーを突き飛ばして画びょう地獄の中で殴り合い。
ここでレフェリーがゴング要求。両者反則・ノーコンテスト裁定。
結局2人は殴り合いながらバックステージに消えて行った。
面白くもなんともなかったぞこの試合・・・。

えー、第八試合。船木誠勝vsボビー・ルード。
ボビーは試合序盤、蹴りは反則だ!!とレフェリーに食って掛かるも相手にされず。
そのままグラウンドでの小競り合いが続き、
ボビーはアメリカンなレスリングに場外でのラフ攻撃を織り交ぜた試合を展開。
しかしまぁいかんせん単純だった。
船木の蹴りを連発で喰らい、アンクルホールドを受けてタップ。
直前の試合がアレだっただけに、空気を元に戻したこの試合は偉大。
試合後船木がマイクで「次はカート・アングルお願いします」と、TNAのスーパースター、カート・アングルへ対戦要求。
さあどうなることやら。

第九試合。前半戦ラスト。武藤敬司、ロブ・テリー、Xvs河野真幸、レネ・デュプリ、サモア・ジョー。
デスペラード&サモア・ジョーが先に入場。花道でリーダー河野がKAZMAと崔に何か耳打ち。
会場のスクリーンがバックステージを映し出す。
試合前インタビューを受ける武藤とTNAのロブ・テリー。
そこをKAZMAと崔が襲撃。すると物陰からもう1人の選手、Xの手が伸びてきてKAZMAと崔を撃退。
なんとXの正体は全日本プロレス・太陽ケア。
予想とは違ったものの、非常に高いセンスの持ち主であり大満足。
入場曲は武藤の「HOLD OUT」!!
大武藤コールが巻き起こる。
試合はまぁ無難な6人タッグマッチ。
ロブ・テリーはすごい筋肉だなぁ。CMLLのストロングマンにも匹敵する、ボディビルダーのような筋肉だった。
試合は武藤が出るたびに大歓声。
武藤ファン、多いなあ。自分含めて。
終盤、デスペラードの度重なるラフ殺法に味方であったサモア・ジョーが怒り、イス攻撃を阻止。
その隙をついてデュプリにスナイパー式シャイニングウィザード(筆者が勝手に命名)を決め、ピンフォール勝ち。
いい試合ではあったものの、やはり武藤ほどの選手が6人タッグマッチではもったいない・・・。
タイトルマッチとまではいかなくても、TNAの選手とシングルで戦ってほしかった。

ここでタイトルマッチ前の休憩。
W-1東京ドームシティホール大会、両国国技館大会の開催が発表される。
小橋建太プロデュース、後楽園ホール大会のチケットの宣伝もあった。

さあ後半戦、いよいよタイトルマッチ。

まずは第十試合、TNA世界タッグ選手権試合。
挑戦者 前王者組・The Bromans(ロビー・E & ジェシー・ゴッダーズ)vsTEAM246(カズ・ハヤシ&近藤修司)vs王者組・The Wolves(デイビー・リチャーズ & エディ・エドワーズ)の3WAYマッチ。
もう本当に、タッグのタイトルマッチを3WAYとかでやるのやめてほしい。
選手がひたすら入れ代わり立ち代わりで落ち着いて見られやしない。
タッグですらそんなに好きじゃないのに3WAYとか見る気がなくなるじゃないか!
しかしまぁTNAのタッグチームは本当にレベルが高い。
パートナーがコロコロ変わる日本のタッグと違って、タッグはタッグでちゃんと専門的にやってるアメリカ側のほうがそりゃ強いわな。
現王者組がカズ・ハヤシを捕まえてフォール寸前までいくがそれを前王者組が阻止。
そのままグロッキー状態のカズに合体技をかましてフォール。
王座に返り咲いた。
近藤がほとんど役に立たなかったんだけど、どうしたんだろうか?

続いて第十一試合。TNA Xディヴィジョン選手権試合。
王者 オースチン・エイリーズvs挑戦者 真田聖也。
結果論になってしまうけれど、これをメインイベントにすればよかったのにと思うほどの試合。
王者オースチン・エイリーズはアメリカンにしては小柄な選手だけど、
その動きたるや。卓越したグラウンド技術と俊敏な動き、そして試合作りのうまさを感じた。
グラウンドでは圧倒され、コーナーで顔面への走り込みドロップキックを3発も喰らってしまった聖也。もうだめかと思った。本当に。
ここで巻き起こる「聖也」コール(起こしたのは筆者です)。
力を振り絞って立ち上がり、ジャーマン、ドラゴン、タイガーの三種のスープレックスを決める。
最後はトップロープからのムーンサルトプレス2連発で見事オースチンを沈め、
日本人初のXディヴィジョン王座に輝いた。
真田聖也の闘志と意地が見られた、非常にいい試合だったと思う。
マジでこれがメインイベントだったならなー・・・。

メインイベント。TNA世界ヘビー級選手権試合。
王者 マグナスvs挑戦者 KAI。
Wrestle-1のエースとして躍進を期待されるも負けが続き、
支持率0%のエースとまで言われてしまったKAI。
師匠・アニマル浜口に喝を入れられ一念発起、
挑戦者決定戦に勝利し晴れて挑戦者となった・・・のだが。
王者マグナスの恵まれた体躯の前に、ほとんど手も足も出ず。
一発入れてはフォール、一発入れてはフォールという単調な攻撃と、
マグナスの技を何発もモロに食らう防御の薄さ。
マグナスはデカいだけのレスラーにしか見えなかったが、それでも連続攻撃を許してしまったKAI。
ハッキリ言って甘い。
最後はダイビングエルボードロップを浴びて轟沈。
後味の悪い結末に終わった。


以上全十二試合を通して見えたW-1の弱点は、
選手層の薄さ・・・ではなく、若さ。
超えるべき壁となれる選手が武藤、船木、高山ぐらいしかいないのは問題である。
新王者になった真田も、敗れたエースKAIも、
若さゆえの未熟さがまだ前面に出てしまっている。
今後の成長が楽しみではあるけども、
団体のエースである以上急成長しなければ。
いつまでたっても武藤がトップじゃ困るだろう。

そんな感じで問題点はいくつかあったものの、興行としては成功なんじゃないだろうか。
日本でTNAの、世界最高峰のタイトルマッチが見れたというのは実に大きい。
W-1初のビッグマッチということで、試験的な内容が多くなるのは仕方なかろう。
プロレス初見の後輩も超面白かった!!と言っていたので、まぁよかったなと。
筆者自身も楽しく観戦できたので、満足である。

長々と書いてる間に、次回のTNAのビッグマッチに真田聖也とグレート・ムタの参戦が発表された。
こちらも新情報待機だね。

これから育っていくW-1に期待が膨らむ、というのが総括であろうか。

そんなところで、今回はここまで。
次回プロレス観戦は、3.9 新日本プロレス旗揚げ記念シリーズ浜松大会。
楽しみだ!

拍手

プロフィール
HN:
グレート・リタ
年齢:
895
HP:
性別:
男性
誕生日:
1129/10/16
職業:
アマチュアプロレス論者兼アマチュアプロレス小説作家
趣味:
プロレス観戦とプロレス論の構築、プロレス小説の執筆
自己紹介:
要するにただのプロレス好き。
詳細プロフィール、連絡等はTwitterに。
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