愚冷刀凛汰でございます。
まず初めに。
本来なら今回の入門講座の更新日は5月8日でしたが、
諸事情により更新ができませんでした。
翌日にでも更新しようと思ったのですが、なかなかコンディションが整わず・・・
結局1ヶ月近くも更新がストップしてしまいました。
楽しみにしていただいてる方、申し訳ありませんでした。
さて、そんなわけで間が空いてしまいましたが、
前回の入門講座では、プロレスというものについて、少し掘り下げたお話をしました。
続く今回は、プロレス用語や細かいルール・・・と、言いたいところですが、
それはもうちょっとプロレスに触れて、慣れてから。
最初のうちは「3カウントで負け」「ギブアップも負け」これだけ覚えておけばOK。
十分楽しめます。
ルール、選手や技の詳細・・・覚えておきたいことは山ほどありますが、
まずは「プロレスを見る!」これが重要です。
そんなわけで、今回は「プロレスを見る」がテーマ。
では、はじめましょう。
第3回 プロレスを知る②~プロレスを見よう~
昔はゴールデンタイムにテレビ中継されていたプロレスですが、その人気の減退と共に、公の場で見ることが少なくなりました。
しかし、今プロレスは再びの上り坂。
ネット社会である現代に適応しつつ進化しています。
新日本をはじめとする各プロレス団体の試合が、ネット生中継で見れてしまうのです。
扱っているサイトはテレ朝動画、ニコニコなど様々ですが、
どこも実際に会場に行くより安い値段で見れます。
最近ではYouTubeに公式チャンネルを持っているプロレス団体も多く、
各団体が公式動画として試合の動画を無料投稿していたりするので、
そちらを活用してみるのもいいかもしれません。
興味はあるけど、初っ端から試合1本とか大会1本はキツイ・・・
と、いう方は、
レンタルビデオショップのプロレスコーナーを覗いてみるといいでしょう。
名試合セレクションや、上半期・下半期総集編など、
見やすく編集されているDVDが見つかるかもしれません。
お気に入りの選手の個人特集DVDを見てみるのもいいでしょう。
私のオススメは新日本プロレス激闘録シリーズや、新日本プロレス総集編シリーズ。
その年度にあった事件や名勝負・名場面などを、わかりやすく編集しています。
特に激闘録シリーズは2008年上半期~2009年下半期の新日本プロレスを取り上げており、現在の新日本プロレスの予習としては十分なのではないでしょうか。
少し古いのですが、その分TSUTAYAなどに置いてある可能性が高いです。
私もプロレスに興味を持ち始めた頃、TSUTAYAでこの激闘録シリーズを見つけ、
そこから新日本プロレスにハマったのでした。
なぜ見ようと思ったか?
パッケージに武藤敬司がいたから。です。
きっかけなんてそんなものです。
後は、やっぱり生観戦!
これに勝るものはありません。断言します。
両国国技館やBODY MAKERコロシアムなど、大会場のビッグマッチでも、
2階席などのチケットなら2000円前後で購入できるので、
一度会場に足を運んでみるのがいいと思います。
生プロレスの迫力は、それはもう筆舌に尽くしがたいほど凄まじいので・・・。
会場で観戦する際は、マナーとモラル、団体や会場で定められたルールを守り、
皆で熱くなりましょうね。
さて、今回の初心者講座はこんなところです。
いかがでしたでしょうか。
間が空いた割に短くて申し訳ありません。
ここまででプロレスに少しでも興味を持っていただけたでしょうか。
もし興味が沸いたなら、ぜひプロレスを見てみてください。
素晴らしい闘いの世界が見えてきますよ。
それでは、今回はこの辺で失礼します。
次回の入門講座をお楽しみに。
もう正式名称これでいいよね?
木曜の闇夜に、愚冷刀凛汰・降臨。
はい、初心者のためのプロレス入門講座(仮)、第2回目です。
前回は第1回ということで、プロレスとのファーストコンタクトについて少々お話をさせていただきましたが、
今回はファーストコンタクトのさらに先、プロレスというものついて、もう少し深いお話です。
では、はじめましょう。
第2回 プロレスを知る①~プロレスとは~
プロレスに詳しくない友人から、こんな質問をされたことがあります。
「プロレスって結局なに? 格闘技? スポーツ?」
プロレス好きを公言していると、こういう質問を受けることは意外と多いのですが、
私はいつもこう返すことにしています。
「プロレスは格闘技のようで格闘技ではなく、スポーツのようでスポーツではない。プロレスは、プロレスなんだ」
強いて他の言葉に当てはめるのならば、プロレスは「エンターテインメント」です。
鍛え抜かれた肉体と確固たる技術を持つ者たちが、リング上で多種多様な『闘い』を魅せる。
そういうエンターテインメントですね。
プロレスとは何か、という話をしていると、必ず「やらせ」「本気じゃない」「台本がある」という話題が浮上してきますが、
そのことについては、あえてこのブログでは触れません。
私個人の見解も、この件に関しては一切書かないつもりです。
あくまで「プロレス」という存在をすべて肯定した上で、この先もいろいろと書いていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
もしこのブログをお読みの方で、その件に関してどうしても私の見解を聞きたい、私と話がしたいという方は、Twitterのほうにお声かけくださいませ。
その時の気分次第ですが、基本的には全力でお相手させていただきます。
閑話休題。
えー、おほん。
実は、プロレスに最低限必要なものは、驚くほど少ないのです。
プロレスに必要な体力を備え、受け身やその他の技術を身につけた選手が1人。
それだけです。
もちろんプロレスを大会(興行という)として成功させるためには他にも多くの人材や資金、資材が必要ですが、
プロレスという競技の根本だけを見た場合、必要なのは選手1人だけなんですね。
え、最低でも選手2人いないとダメなんじゃない?
と思った方も多いでしょう。
が、実はそうではないのです。
詳しく説明していきましょう。
プロレスは、単純に人間同士の強さを競うものではありません。
あくまで『闘い』を魅せるのがプロレスです。
プロレス大国アメリカの偉大なるレスラーの卓越したプロレス技術を評し、こういう言葉が生まれました。
『彼はホウキ相手にでもプロレスができる』
つまり、意図して試合を組み立て、観客を沸かせることができるレスラーが1人いれば、その相手は人形だろうがホウキだろうが、極端に言えば何も相手にしなくてもプロレスは成立するのです。
実際に人形がレスラーとしてリングに上がり、試合をすることもあります。
透明人間なんてのもありましたねぇ。
そういう点でも、プロレスというのは非常に特殊なものだということがわかりますね。
さて、ここまで、「プロレスとは何か」という根本についてお話してきましたが、いかがでしょうか。
いろいろ言ってきましたが、まぁ最初は純粋に「すごい!」「かっこいい!」と楽しんでいただけばいいのではないでしょうか。
プロレスを見て大いに楽しみながら、ちらっとこの記事を読んでいただいて、さらにプロレスに興味を持ち、できることならハマっていただければ大変うれしいです。
では、今回はこの辺で。
また次回の入門講座でお会いしましょう。
次までに挨拶と正式タイトルを決定したい!
突然ですが、今回からこのブログで、「初心者のためのプロレス入門講座(仮)(仮称。正式名称考え中)」を隔週木曜日に連載することにしました。
この「初心者のためのプロレス入門講座(仮)」は、プロレスを知らない人や、興味はあるけど見たことがない人などに、愚冷刀凛汰流のプロレスの楽しみ方をお伝えし、プロレスファンの輪を広げていこう!というコンセプトの連載となります。
もちろん、プロレス熟練者やプロレスファンの方々にも楽しんでいただけるような記事になるように頑張りますので、どうぞよろしくお願いします。
それでは初心者のためのプロレス入門講座(仮)、第1回の始まりです!
第1回 ファーストコンタクト
さて、当然ながらまずはファーストコンタクトですね。
プロレスでいうところのロックアップです。
まぁぶっちゃけて言えば、ファーストコンタクトは何でもよいのです。
自分の好きな芸能人や、仲良くしてる先輩がプロレス好きだから興味を持った!ってのもいいし、
テレビに出てるプロレスラーを見て、「あ、かっこいいなぁ」って興味を抱くのもいい。
人に勧められたからー。なんてのも全然OKです。
大事なのは、とにかくプロレスというものに興味を持つことなのですよ。
昔は家族全員で見るものだったプロレスですが、現在はメディアへの露出がかなり少なくなっています。
つまり、初見さんが手をかけられる出っ張りが少なくなってるんですね。
そんな現実の中、プロレスに少しでもふれる機会があったなら、ぜひその出っ張り
手なり足なりを引っかけてみましょう。
最近はインターネットでの試合中継や、選手・団体のメディアへの露出が増えつつあります。
とにかく何かを見て、興味が持てたらそれはしめたものです。
そこを足がかりに、プロレスという山に挑んでいきましょう。
さてみなさん、第1回 ファーストコンタクト、いかがでしたか?
第1回目ということで、まだ内容も文量も実験段階ですが、
これから頑張って楽しく連載していきたいと思います。
どれだけ時間がかかるかわかりませんが、とりあえず当面は完走と習慣化を目的にしていきたいと思いますので、ひとつよろしくお願いします。
では今回はこれで失礼いたします。
また、次次回の入門講座でお会いしましょう。
ありがとうございました。
タイトルと挨拶の文句決めなきゃ。頑張れ俺
グレート・リタです。
前回記事のラストで新日本プロレス・浜松大会を観戦する、と言いましたが、
絶妙のタイミングで体調を崩し、泣く泣く観戦を断念しました。
そのために更新がアホみたいに遅くなってしまいましたが、
とりあえず気を取り直していってみましょう。
今回は業界のトップに君臨し、プロレス界を牽引し続ける新日本プロレスの現在を語ってみたいと思います。
新日本プロレスの成り立ちや歴史なんかを全部論じているとそれだけで論文が一本書けてしまうので(書いてみるのも面白いかも)、興味のある方は調べてみてください。
さて、現在新日本は、第3次黄金期と言っても過言ではないほど勢いがあります。
今年1月のレッスルキングダム8も大成功をおさめ、
広島・大阪の連続ビッグマッチも成功。
プロレス自体が復活しつつある中で、ダントツのトップを走っています。
特にレッスルキングダム8では、2年ぶりとなる中邑真輔vs棚橋弘至の黄金カードがファン投票でメインイベントに選出され、大いに盛り上がりました。
メディアへの進出、親会社ブシロード製品とのコラボなども増え、まさに今絶好調の新日本プロレスですが・・・。
私としては現在の新日本の繁栄に、一種の危うさを感じます。
今の新日本の面白さや選手の素晴らしさを語るのは、この際またの機会、もしくは他の人に任せてしまい、
今回は新日本の抱える「弱点」について論じていきたいと思います。
ここから先、新日本を批判するような内容も書いていきますので、閲覧は自己責任でお願いいたします。
新日本には何も問題ない!!文句言うやつは見るな!!!と、猪木さんのようなことを言う人もブラウザバックをお願いいたします。
それと、選手名も当然ながら出していきます。
あくまで、新日本に対する個人的な感想でありますので、その辺はご了承下さい。
では、いきます。
結論から言います。
私が感じる新日本の弱点とは、ズバリ「選手格差」と「マッチメイク」です。
現在の新日本は選手層が非常に厚く、ヤングライオンを除いても一線級の選手が揃っています。
粒がそろっているということは、それだけ団体に勢いがあるということ。
それは素晴らしいことなのですが、現在の新日本の選手の用い方を見ると、ものすごくもったいない気がしてなりません。
IWGP王者に輝いたこともある中西学、ジュニアの象徴と言える獣神サンダー・ライガー、そしてタイガーマスクが第1試合、すなわち前座の常連というのはちょっと・・・。
ジュニアは大プッシュ中の飯伏幸太、ヤングバックス、タイムスプリッターズ、フォーエバー・フーリガンズ、TAKAタイチのローテーション。
IWGPヘビー級&インターコンチネンタル戦線も現王者オカダ・カズチカを筆頭に、棚橋弘至、中邑真輔、内藤哲也、後藤洋央紀といった新日本が推している選手が連続登場。
特にインターコンチは、レッスルキングダムから3回連続で棚橋弘至vs中邑真輔の対決です。
確かにこの2人は新日本暗黒時代を支えた英雄ではあるのですが、
さすがに頼りすぎな気がしますね。
黄金カードは実現しそうでなかなか実現しないから価値があるのであって、
毎回のように同じ対決が組まれてしまうと飽きが来てしまいます。
確かに今新日本を引っ張っている選手同士の戦いは面白いですし、安定した興行収入も見込めます。
しかし、それに頼り切ってしまってはダメなことは明白です。
このカードさえ組んでおけば客は来る、なーんて胡坐かいてるとロクなことがありません。
せっかく選手層が厚いのに、一部の選手だけがメインに連続登場する。
これほどもったいないことはないでしょう。
では、どういうカードがよいのか?
IWGPヘビー級戦線を例に挙げて考えてみましょう。
もちろん中西やライガー、天山など新日本生え抜きのベテラン選手を使うのもいいですが、
ここはやはり「外敵王者」がほしいところです。
2008年、棚橋、後藤、真壁を破ってIWGPヘビー級王者となった中邑真輔の前に立ちはだかり、最終的にベルトを奪取したのは、当時全日本プロレスの社長であった武藤敬司でした。
もちろん武藤というブランドの大きさもあるでしょうが、それでも外敵に至宝を奪われた新日本勢はかつてないほど団結し、ギラギラと刃を光らせていた気がします。
あの熱さと団結が、今またほしいですね。
現在新日本に参戦してベルトを奪い、外敵王者として君臨できるレスラー。
ハッキリ言って、そんなに数はいません。
私なりに数人候補を上げておきます。
・武藤敬司(グレート・ムタ)(Wrestle-1)
私の希望によるところが大きいですが、やはり絶対的な存在感とネームバリューは凄まじいものがあります。でも今の武藤のコンディションでは防衛戦は無理かなぁ・・・。
・秋山準(全日本)
現在の全日本は、ちょっと問題のあるオーナーのおかげで新日本との交流がほぼゼロになっていますが、回復できた際には秋山にIWGP戦線を盛り上げてもらいたいですよね。秋山が王者になれば、間違いなく最初の挑戦者は永田裕志でしょう。これによって、第三世代も参戦できると。一挙両得。
・TAJIRI(WNC)
個人的に一番期待したいのがTAJIRIです。彼が代表を務めるWNCは今かなり勢いがあり、大いに盛り上がっています。TAJIRI自身、本当にいいレスラーなので、2009年以来の新日本参戦を実現させてもらいたい気がしますね。
他にも成長目覚ましいKENTA(ノア)や真田聖也(W-1)なんかも面白いかもしれません。
全日本にしろノアにしろW-1にしろ、やはり新日本に比べて数歩劣る部分があるので、自分の団体を盛り上げるためにも他団体王座戦線への選手の派遣はいい手段だと思いますね。
外敵王者は他団体との兼ね合いやスケジュール調整などが難しく、なかなか実現が難しいですが、どの団体も賑わいを見せつつある中で、団体の垣根を越えてベルトを取り合うのはプロレス界全体の発展につながると私は思います。
外敵王者が難しくても、王座戦線を盛り上げる方法はあります。
一つのアイデア、というかこれはむしろ採用すべき案だと思うのですが、
リマッチ権の廃止と、一選手、一タッグチームの同王座への連続挑戦の規制・禁止ということもできるわけです。
現在の新日本のビッグマッチのスパンは大体2~3か月ですから、
リマッチや再挑戦をガンガン組んでしまうと、4か月~半年も同じカードが続いてしまうことになるわけですね。
やっぱり様々な猛者からベルトを守り抜く王者、というのを見たいので、
ぜひとも同一カードの連発防止に取り組んでいただきたいと思いますね。
今回は団体の弱点について語っているので、こんなところですね。
各選手についてはまた機会があれば語っていきたいと思います。
尻切れトンボ感満載ですが、今回はこの辺で失礼ます。
またお会いしましょう。
グレート・リタです。
今回は初回記事の予告通り、3.2Wrestle-1両国国技館大会の感想を書きたいと思います。はい。
まだ見てない、試合結果を知りたくないという方はご注意。
とはいうものの一つ一つの結果を細かく書くのはめんどくさい大変なので、決め技やなんかを詳しく知りたい人は、上記リンクから公式HPにどうぞ。
では、サクッといってみましょう。
あ、デジカメを持っていかなかったので、写真は皆無です。
ゆっくり見たい派の人なので。
席に行ったときはあまりにも近くて、カメラ持ってこなかったことを多少後悔しましたけどね。
この日の試合は二部構成になっていて、第一部はW-1所属選手と参戦選手、まぁ簡単に言うと日本人同士の対決が四試合。
休憩をはさんで第二部前半戦、W-1vsTNAの試合。TNA提供女子プロレス含めて五試合。
再び休憩の後後半戦、メインとなる三大タイトルマッチ。
という流れでした。
実は、TNA選手はおろか、W-1の選手の試合もほとんど見たことがありませんでした。
知ってたのは武藤、船木、カズ、参戦選手では高山、小島ぐらい。
TNAではクリストファー・ダニエルズかな。
試合前には阿部リングアナウンサー指導の下、デスペラードへのブーイング練習。
歓声ならともかく、ブーイングの練習ってのはなかなか斬新。
ロビーでは解説の小橋建太がサイン会やってました。
では、第一部から。
・・・とはいうものの、第一部はハッキリ言って内容が薄かった。
第二部、TNA選手の登場からTV中継が入ることになっていたため、
どうあっても第一部の試合と休憩を18時までに終わらせなければいけなかった。
なので第一部四試合はどれも10分以下で決着。
東京愚連隊、菊タロー、デスペラード、選手として本格的に復帰した征矢学、そして小島聡という、まぁ武藤全日本を象徴するような豪華メンバーがそろっていたので、
時間短縮による内容の薄さは極めて残念。
オープニングマッチは、宮本和志、NOSAWA論外、MAZADAvs大和ヒロシ、稲葉大樹、アンディ・ウー(&パンニャン老師)の6人タッグマッチ。
あんまり記憶にない。
6人もいるのに試合時間は3分半。
全員が持ち味出せないまま終わった感じ。
唯一最大の見せ場はおそらくパンニャン老師のケブラーダ。
ミゼットの選手なんか普段生で見る機会なんてあるはずもないので、これは非常に幸運か。
浜亮太vs菊タローのシングルマッチは、終始コミカル路線。
試合前、浜のから揚げ弁当を菊タローが盗み食いしたことで遺恨が勃発(というVTR)。
今回は2人とも笑いに徹したが、バチバチファイトもこなせる実力派であるだけに、
笑いを取りながらも技術を魅せるファイトをしてほしかった。
菊タローが前方回転エビ固めを掛けようとしたところ、浜が重すぎて不発。
そのままヒップドロップを食らい、撃沈。
和解のハグを交わすと、そこに次の試合の選手であるデスペラードの崔領二とKAZMA SAKAMOTOが乱入し、浜と菊タローをリングから蹴り出す。
そこに吉岡、征矢が入場。
第三試合、征矢学、吉岡世起vs崔領二、KAZMA SAKAMOTO。
大半の選手が本日初見ではあるが、この日特に目を引いたのがデスペラードのKAZMA SAKAMOTO。
アメリカ最大手・WWEで活躍していただけのことはあり、魅せ方が非常にうまい。
独特の動きやヒールらしいムーブなどは天下一品。
個人的には外道やTAKAみちのくと並び評したい。
吉岡、もっと頑張れ。
そして第一部ラスト、中之上靖文vs小島聡。
当然というかなんというか、コジに大声援。
新日本プロレスやコジ個人(シャレではない)への応援横断幕もあり、
改めて今の新日本プロレスの人気と勢いを思い知らされた気分だった。
ちなみに筆者も新日本・ライオンマークのTシャツを着ていた。
試合内容はなんというか、これ第一部でやるなよもったいない!という感じ。
終始コジが圧倒。中之上も必死に食らいつき、一度はコジの豪腕ラリアットを迎撃して阻止。
コジから託された肘サポーターを外して投げ捨てる小島流ムーブを披露するも、
カウンターの豪腕ラリアットを喰らって撃沈。
コジのラリアットはやはり切れ味が凄まじい。
コジに大歓声を送り、第一部完。
んで休憩。
さあ、第二部にいこう。
第二部は前半・後半とTNA所属選手が登場するわけだが、
さすがはアメリカトップスター。技術が半端ではない。
TNA選手への声援も飛んでいたあたり、TNAファンも割と多く観戦に来ていた模様。
試合前にはデスペラード全員が、TNAのサモア・ジョーを引き連れてリングに登場。
リーダー河野が「武藤の引退試合にしてやる」と挑発。
それだけ言うと去って行った。
第五試合、ジュニア☆スターズ(金本浩二&田中稔)vsBad Influence(クリストファー・ダニエルズvsカザリアン)
金本、稔の元新日本ジュニアタッグと、TNAのタッグチームとの対決。
TNAのクリストファー・ダニエルズは新日本に参戦したことがあり、井上亘とIWGPジュニア選手権試合をやったりしてる選手で、これまた綺麗に飛ぶ。
この試合でもBMEや場外へのアラビアン・プレスを綺麗に決めて、身体能力の高さを見せつけた。
アニキ&稔も何度か宙を舞い、日本ジュニア戦士の意地を見せるが、最終的に稔が合体技を食らい、あえなくフォール。
言っちゃ悪いが、レベルが違った。
技術ではなく、魅せ方ね。
プロレスがうまいほうが勝った、という感じでした。
第六試合、マディソン・レインvsゲイル・キム。TNA提供女子プロレス。
この試合は、間違いなくこの興行で二番目の失敗。
試合のレベルは高く、エグい角度での落下技やハードヒットなキックはあったものの、
いかんせん日本の女子プロレスへの認識の低さというか、なんというか、そういうものが邪魔していて、
女子プロ特有の甲高い掛け声に笑いまで出た上に、
日本の女子プロレスラーの名前を叫ぶマナーの悪いファンもいて、明らかに雰囲気は良くなかった。
今回試合をしたレインとキムが割とスレンダーな美女であったことも災いしたか。
どうしても日本の女子プロレスラーって、アジャ・コングや北斗晶のイメージが強いもんなー。
最後はキムがレインに必殺技(には見えなかったけど)を放って勝利。
拍手もなんとなく薄かったような。
第七試合。この興行で最大の失敗。高山善廣vsアビス。
ジュニアタッグ、女子プロレスとスピーディーな試合の後にデカいの2人出すことでより一層のインパクトを与えようとしたんだろうけど、
いかんせん遅い。いや、ノロい。
高山の動きが極度に悪く、どこか悪かったのかと心配になるレベル。
決着もこれまたトロ臭くて、
アビスが得意の画びょうを花道にばらまき、高山を投げようとする。
高山はそれをかわしてエベレストジャーマンの態勢に入るも、結局アビスに抱えあげられて画びょう地獄の上にボディスラム。
アビスはさらに深く画びょうを突き刺そうとボディプレスをかけるもかわされ、やっぱり自分にブスブス。
そのまま制止に来たレフェリーを突き飛ばして画びょう地獄の中で殴り合い。
ここでレフェリーがゴング要求。両者反則・ノーコンテスト裁定。
結局2人は殴り合いながらバックステージに消えて行った。
面白くもなんともなかったぞこの試合・・・。
えー、第八試合。船木誠勝vsボビー・ルード。
ボビーは試合序盤、蹴りは反則だ!!とレフェリーに食って掛かるも相手にされず。
そのままグラウンドでの小競り合いが続き、
ボビーはアメリカンなレスリングに場外でのラフ攻撃を織り交ぜた試合を展開。
しかしまぁいかんせん単純だった。
船木の蹴りを連発で喰らい、アンクルホールドを受けてタップ。
直前の試合がアレだっただけに、空気を元に戻したこの試合は偉大。
試合後船木がマイクで「次はカート・アングルお願いします」と、TNAのスーパースター、カート・アングルへ対戦要求。
さあどうなることやら。
第九試合。前半戦ラスト。武藤敬司、ロブ・テリー、Xvs河野真幸、レネ・デュプリ、サモア・ジョー。
デスペラード&サモア・ジョーが先に入場。花道でリーダー河野がKAZMAと崔に何か耳打ち。
会場のスクリーンがバックステージを映し出す。
試合前インタビューを受ける武藤とTNAのロブ・テリー。
そこをKAZMAと崔が襲撃。すると物陰からもう1人の選手、Xの手が伸びてきてKAZMAと崔を撃退。
なんとXの正体は全日本プロレス・太陽ケア。
予想とは違ったものの、非常に高いセンスの持ち主であり大満足。
入場曲は武藤の「HOLD OUT」!!
大武藤コールが巻き起こる。
試合はまぁ無難な6人タッグマッチ。
ロブ・テリーはすごい筋肉だなぁ。CMLLのストロングマンにも匹敵する、ボディビルダーのような筋肉だった。
試合は武藤が出るたびに大歓声。
武藤ファン、多いなあ。自分含めて。
終盤、デスペラードの度重なるラフ殺法に味方であったサモア・ジョーが怒り、イス攻撃を阻止。
その隙をついてデュプリにスナイパー式シャイニングウィザード(筆者が勝手に命名)を決め、ピンフォール勝ち。
いい試合ではあったものの、やはり武藤ほどの選手が6人タッグマッチではもったいない・・・。
タイトルマッチとまではいかなくても、TNAの選手とシングルで戦ってほしかった。
ここでタイトルマッチ前の休憩。
W-1東京ドームシティホール大会、両国国技館大会の開催が発表される。
小橋建太プロデュース、後楽園ホール大会のチケットの宣伝もあった。
さあ後半戦、いよいよタイトルマッチ。
まずは第十試合、TNA世界タッグ選手権試合。
挑戦者 前王者組・The Bromans(ロビー・E & ジェシー・ゴッダーズ)vsTEAM246(カズ・ハヤシ&近藤修司)vs王者組・The Wolves(デイビー・リチャーズ & エディ・エドワーズ)の3WAYマッチ。
もう本当に、タッグのタイトルマッチを3WAYとかでやるのやめてほしい。
選手がひたすら入れ代わり立ち代わりで落ち着いて見られやしない。
タッグですらそんなに好きじゃないのに3WAYとか見る気がなくなるじゃないか!
しかしまぁTNAのタッグチームは本当にレベルが高い。
パートナーがコロコロ変わる日本のタッグと違って、タッグはタッグでちゃんと専門的にやってるアメリカ側のほうがそりゃ強いわな。
現王者組がカズ・ハヤシを捕まえてフォール寸前までいくがそれを前王者組が阻止。
そのままグロッキー状態のカズに合体技をかましてフォール。
王座に返り咲いた。
近藤がほとんど役に立たなかったんだけど、どうしたんだろうか?
続いて第十一試合。TNA Xディヴィジョン選手権試合。
王者 オースチン・エイリーズvs挑戦者 真田聖也。
結果論になってしまうけれど、これをメインイベントにすればよかったのにと思うほどの試合。
王者オースチン・エイリーズはアメリカンにしては小柄な選手だけど、
その動きたるや。卓越したグラウンド技術と俊敏な動き、そして試合作りのうまさを感じた。
グラウンドでは圧倒され、コーナーで顔面への走り込みドロップキックを3発も喰らってしまった聖也。もうだめかと思った。本当に。
ここで巻き起こる「聖也」コール(起こしたのは筆者です)。
力を振り絞って立ち上がり、ジャーマン、ドラゴン、タイガーの三種のスープレックスを決める。
最後はトップロープからのムーンサルトプレス2連発で見事オースチンを沈め、
日本人初のXディヴィジョン王座に輝いた。
真田聖也の闘志と意地が見られた、非常にいい試合だったと思う。
マジでこれがメインイベントだったならなー・・・。
メインイベント。TNA世界ヘビー級選手権試合。
王者 マグナスvs挑戦者 KAI。
Wrestle-1のエースとして躍進を期待されるも負けが続き、
支持率0%のエースとまで言われてしまったKAI。
師匠・アニマル浜口に喝を入れられ一念発起、
挑戦者決定戦に勝利し晴れて挑戦者となった・・・のだが。
王者マグナスの恵まれた体躯の前に、ほとんど手も足も出ず。
一発入れてはフォール、一発入れてはフォールという単調な攻撃と、
マグナスの技を何発もモロに食らう防御の薄さ。
マグナスはデカいだけのレスラーにしか見えなかったが、それでも連続攻撃を許してしまったKAI。
ハッキリ言って甘い。
最後はダイビングエルボードロップを浴びて轟沈。
後味の悪い結末に終わった。
以上全十二試合を通して見えたW-1の弱点は、
選手層の薄さ・・・ではなく、若さ。
超えるべき壁となれる選手が武藤、船木、高山ぐらいしかいないのは問題である。
新王者になった真田も、敗れたエースKAIも、
若さゆえの未熟さがまだ前面に出てしまっている。
今後の成長が楽しみではあるけども、
団体のエースである以上急成長しなければ。
いつまでたっても武藤がトップじゃ困るだろう。
そんな感じで問題点はいくつかあったものの、興行としては成功なんじゃないだろうか。
日本でTNAの、世界最高峰のタイトルマッチが見れたというのは実に大きい。
W-1初のビッグマッチということで、試験的な内容が多くなるのは仕方なかろう。
プロレス初見の後輩も超面白かった!!と言っていたので、まぁよかったなと。
筆者自身も楽しく観戦できたので、満足である。
長々と書いてる間に、次回のTNAのビッグマッチに真田聖也とグレート・ムタの参戦が発表された。
こちらも新情報待機だね。
これから育っていくW-1に期待が膨らむ、というのが総括であろうか。
そんなところで、今回はここまで。
次回プロレス観戦は、3.9 新日本プロレス旗揚げ記念シリーズ浜松大会。
楽しみだ!
詳細プロフィール、連絡等はTwitterに。